大人気芸人、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイをドラマ化した「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」。
今でこそテレビでも引っ張りだこのお2人ですが、そんな2人が人気芸人になるまでのできごとがのほほんと描かれています。
この「のほほん」がドラマの魅力じゃないでしょうか。
四十路の女性が独身で貧乏に耐えながら芸人を目指しているなんて、悩んだり焦ったりすると思うんですけど、2人はそんな暮らしも楽しんでいて、見ていて癒されます。
紙パックのアイスコーヒーにゼラチンいれて作ったコーヒーゼリーをものすごく嬉しそうに震わせるミホさんを見ていると、それがすごくステキなもののように思えてきます。
たぶん、お互いのことを思いやっていることがわかるからでしょうね。
ふたり暮らしがしんどくなっちゃう描写もあるんですけど、それでも一緒にいたいからと理想の暮らしについてちゃんと考える姿を見て、こういうとこいいなぁと。
血のつながらない他人だからじゃなくて、夫婦でも実の子供でもそういうのって大事なんじゃないでしょうか。
それにご近所に住んでいる周りの人たちがまたいい味してるんですよ。
研ナオコさん演じる大家さんを始めとして、2人が息詰まったときにそっと手を差し伸べてくれたり、背中を押す言葉をかけてくれたり。
ステキすぎる…。
阿佐ヶ谷姉妹の二人を演じる、木村多江さんと安藤玉恵さんも素晴らしいですよね。
最初このお2人がエリコさんとミホさんを演じると聞いて、美人過ぎない?と思ったんですけど、さすが演技派のお2人。
美女オーラを消し去ってエリコさんミホさんになりきってます。
あの独特なピンクのドレスも着こなしてるし、ネタの再現度も高い!
特に阿佐ヶ谷姉妹といえば美しいハーモニーですが、そこも吹き替えなしで再現。
木村多江さんと安藤玉恵さんの女優の底力を見せていただいたなという感じです。
のほほんと癒されながら、家族のこと、パートナーのこと、自分の暮らしを見つめなおしてしまうとってもいいドラマだと思います。