NHKの10月期ドラマ「群青領域」は、韓国の女優さんが主演をしているんです。
それがシム・ウンギョンさん。
私は日本で制作されたNHKのドラマに、韓国の俳優さんが主演するというのは初めて聞きました。
それでどんな女優さんなのか、気になったので調べてみました。
シム・ウンギョンさんは2004年に子役としてドラマ『張吉山』でデビュー。
主人公の幼少期役を何度も務め、2006年にKBS演技大賞青少年演技賞を受賞。
人気子役として活躍し、その後も「のだめカンタービレ」の韓国版に主演したり、「怪しい彼女」「少女は悪魔を待ちわびて」「サイコキネシス -念力-」など話題の映画にも主演しています。
2017年には日本の芸能事務所と契約し、松坂桃李さんとW主演の映画「新聞記者」で第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。
日本でも一躍有名になりましたね。
その後、「七人の秘書」や「アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜」といった日本のドラマに出演し、「群青領域」で主人公のキム・ジュニを演じています。
シム・ウンギョンさん演じるキム・ジュニとはどんな役どころなんでしょうか。
キム・ジュニはピアノの超絶技巧を武器に、5ピースバンド「Indigo AREA」のキーボードとして人気を集めていました。
バンドのボーカル・陽樹とは恋人同士で、充実した日々を過ごしていましたが、陽樹が突然バンドからの脱退を宣言。
しかも陽樹は女優の緋山恵と付き合い始め、ジュニはSNSの標的になってしまいます。
すべてを投げ出し海辺の街へとやってきたジュニは、周囲のひとの温かさに触れ自分を取り戻していきます。
かなりツライ役どころですね。
陽樹に裏切られる前も挫折を味わったことがあるようですし、武器だったピアノを弾くことすらできなくなってしまうんです。
どん底の状態から自分の音楽を取り戻し、前を向いて進んでいくジュニを、シム・ウンギョンさんが魅力的に演じていて、生きる力をもらえるドラマになっています。
ツラい時、心にしみる作品だと思います。